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使える数理リテラシー('03)
講義概要ふつうの数学の講義では,きちんとした体系を作ること,それを証明することに重点がおかれる。それは数学の精神を理解させる教育になっているとしても,現実の問題に数理論理を使えるようにする教育とは異なっているようである。この講義は,数理を言語として活用する,すなわち物事を表現し,情報を伝え,論理操作を行えるようになること,まとめて言うとリテラシーとして使えるようになることを目指す。そのためには,数式等の証明よりも,意味を読み取り表現することのほうが大切になる。われわれが日常使っている自然言語のリテラシーに数理リテラシーが加わることによって,文化的・知的営為の領域が倍加されるであろう。この意味で,数理リテラシーを必ずしも日常的に使っていない文科系の学生にこそ学んで欲しい。これは新しいタイプの講義を拓く試みのひとつである。内容的には,誰にも分かる中等教育レベルから始めて,講義終了時点では,リテラシーの大筋としては大学前期課程修了程度に至るまで,この科目だけでマスター出来るようにすることを試みる。理科系の大学院生にとっても,常日頃使っている数理論理に新しい理解を付け加えることになるだろう。言い換えると,受講者それぞれの予備知識に応じて,それなりの理解が得られるような構成にしたつもりである。
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